忘れもしない小学生の時、ゴールデンウィーク入る直前ぐらいだったか？友達2人とワザワザ秋葉原にゲームを買いに行ったんだ。

当時のファミコンソフトは子供にとって高額だったからブラッと買いに行く物じゃ無かった。三人とも欲しい目当てのソフトがあったから｢買いに行ったけど売ってなかった｣なんて事がないようにワザワザ秋葉原まで行ったんだ。

ところが秋葉原についてみると俺が欲しかったゲームソフトだけ売って無い。どうやら俺が発売日を1ヶ月間違えていたようだ。

友達2人は目当てのゲームが買えてご満悦、俺は悔しかったのとワザワザ秋葉原まで来たという特別感もあって、たまたまその場にあった新作ゲームを手にとって買ってしまった。

何でそんなゲーム買ってしまったのかはワカラナイ。パッケージは当時のファミコンソフトでは珍しいアニメ調の絵で『王子様っぽいキャラがミニスカ生足さらして剣を杖にして立っている』という昭和の絵本かよ？って思うほどダサいイラストだったし、自分でも何故よりによってソレだったのかワカラナイんだ。

帰りの電車の中で友達2人は｢スゲー楽しみ！早く帰ってゲームやりたい！｣とハイテンションだったので｢俺もスゲー楽しみ！｣と調子を合わせて言っていたが、正直既に激しく後悔していた。
友達もそんな俺を察していたのか｢いやオマエのソレは絶対ハズレだから｣という同情と侮蔑が入り交じった目線で俺を見る事を遠慮しなかった。

まあココまで書いて一々ネタばらしするまでも無いが、コレが『ファイヤーエンブレム』シリーズ第一作だったワケ。

いやハマったわ、ドハマりして連休中殆んど出掛けずにずっとファイヤーエンブレムやってた。
意外に発売当時はファミ通等のゲーム雑誌でも発売前には殆んど話題になってなかったんだよな。

そして連休明け、学校で例の友達2人に合うと早速買ったゲームの話題になった。

2人とも目当てのゲームだったのにも関わらず｢つまんなかった｣とテンション駄々下がりだった。

｢〇〇(←俺のアダ名)は？｣と聞かれ、俺が申し訳なさそうに｢…凄い面白いよ｣と答えると即
｢嘘だぁー！｣と言う反応があった。

やっぱオマエら俺の事バカにしてやがったな！んで、証拠を見せると言う事になって放課後2人を我が家に呼んで実際ファイヤーエンブレムをプレイさせてみせた。

その後我がクラスの男子の間にファイヤーエンブレムブームが来たことは言うまでも無い。